そろそろ、夏のボーナスシーズンですね。ボーナスが出る方も、出ない方も、欲しいものが安く買えるに越したことはないでしょう。私が今まで多くのパソコンを買ってきた経験上言えるのは、パソコンはボーナスシーズンに買うのが一番お得ということです。
目次
なぜボーナスシーズンがお得なのか
新製品がリリースされるから
各メーカーは通常、春夏秋冬の年4回、新商品を発表します。その中でも、特に最新技術の部品を組み込んだ商品は、夏冬のボーナス商戦に合わせて発売します。春秋は、どちらかというとデザイン変えただけとかマイナーチェンジであることが多いです。買う人も、春秋と夏冬ではだいぶ状況が異なることでしょう。
- 春・・・新生活でパソコンが必要! でも、いろいろお金もかかる時期…
- 夏・・・ボーナス出たことだし、夏休みの計画も。新しいパソコンでサクサクっと!
- 秋・・・(特に今、積極的にパソコン買う理由ないなぁ…冬まで待とっ)
- 冬・・・ボーナス!クリスマス!新年! 寒いし、1年の振り返りとか、動画とか…家で過ごそっ
競争の激しいパソコン業界は、もう作れば売れるという時代ではなく、買う人を見てマーケティングしています。(春秋は、企業予算の節目なので、企業向け製品の売り時です。)
当然、夏と冬に向けて新製品開発の力を注いだ方が、他社との競争の中でも、比較的売れそうな気がしますよね。
キャンペーンが盛り上がるから
ボーナス商戦は、パソコン新製品が百花繚乱となるだけではなく、ファッションやレジャーなど、別のお金の使い道との競争にもなります。限られた個人予算を、いち早くパソコン購入に使わせるため、各メーカーは強力な誘惑を仕掛けます。それが、大々的な期間限定割引キャンペーンです。
世界的な大企業でもあるパソコンメーカーは、たいてい直販サイトも持っていますが、直販サイトでの割引と、販売店への卸値の割引、両方ともかなり力を入れてくるでしょう。
また、この時期にどれだけ売れたかは、すぐ後にやって来るパソコンメーカーや販売店の『決算』にも大きく関わってきます。それで、パソコンメーカーも販売店も、ここぞとばかりに、売り上げを伸ばそうとしてくるのです。
どんなパソコンを選べばいいの?
パソコンの使い道は人それぞれ。スキルも使い方も、人それぞれです。
誰にとっても一番!というパソコンがあれば、メーカーもそこに注力するだけでよいのですが、そうはいかないのです。
今やパソコンの中身は、パソコンメーカーが作っているのではありません。様々な部品メーカーから調達した様々な部品を、パソコンメーカーが組み合わせて、一つのパソコンを作っています。
性能の優れた部品は比較的高く、性能がそこそこの部品は比較的安くなっています。だから、中身に応じてパソコンの値段も様々になるのです。
メーカーは、様々な部品の組み合わせによって、一つの価格帯だけではなく、様々な価格(様々な性能)の製品を作ります。
買う側が、その使い方や予算に応じて選べるからこそ、様々なパソコンがちゃんと売れているのです。パソコンをある程度分かっている人なら、自分に合わない性能のパソコンは、わざわざ買わないでしょう。
まずは、自分に合ったパソコンを考えましょう。
自分の予算に合ったパソコンなら何でもいい?
パソコンにかけられる予算は、人それぞれです。
予算から考えて、パソコンを選ぶ人も多いでしょう。
ただ、いくら予算の範囲内であっても、使いきれないほど高性能の部品は無駄であり、「もっと安いのを買っておけば良かった。余ったお金をもっと別のことに回せたのに…」と後悔することになります。
逆に、いくら予算の範囲内であったとしても、自分の使い方に足りない性能のパソコンは、イライラを増幅させ、無駄に時間を消費させ、またすぐ「買い替えたい」となって、『安物買いの銭失い』を実証することでしょう。
だから、一度買ったらウン万円、5年、10年は買い替えたくないパソコンは、将来的な使い方も考えた、自分に合ったパソコン選びが、非常に重要になるのです。
高いパソコンなら安心?安いパソコンは使えない?
実は、パソコンの価格の差は性能の差だけではありません。
確かにパソコンは、先ほどお話しした性能の差で、価格に差が出るのは間違いありません。
しかしそれだけではなく、パソコンは、春夏秋冬、定期的に新商品を販売していかなければならないので、在庫状況によっても、大きく値段が変わるのです。
だから、「高いパソコンよりも、安いパソコンの方が性能が良い」なんて逆転現象は、ザラにあるのです。
値段だけを見て、自分に合ったパソコンを買えるということは決してありません。
値段だけでパソコンを選ぶなら、それはギャンブルと同じです。
大まかな予算の目安
それでも、大まかな予算というものはあるでしょう。
最低限を満たす性能と、予算上限から、選択肢を絞っていくのが、パソコンの良い選び方です。
選択肢が絞られてきたら、その選択肢の中で、一番安いものを選ぶのも良いでしょう。あるいは、一番性能の良いものを選んでも良いですし、性能の割に値段がすごくお得なものを選んでも良いでしょう。
参考までに、主要な性能の目安と、その差分の相場感を、以下に挙げましょう。
メモリ
大まかな目安で言えば、メモリは最低4GBあれば、何とかなるでしょう。しかし、それは最低限です。2つ、3つと同時に複数のウィンドウやタブを開いていくなら8GB、さらに継続作業で更新履歴がどんどん増える使い方なら、16GB必要かもしれません。目安としては、以下のような差額になります。
- 4GB から 8GB に増やす → +5,000円 ~ +8,000円
- 8GB から 16GB に増やす → +7,000円 ~ +15,000円
なお最近は、最初から8GB搭載しているものが、パソコン新製品の標準になりつつあります。よって、キャンペーンや在庫状況によっては、4GB搭載の旧機種よりも、8GB搭載の新機種の方が安くなる、逆転現象も起きています。
SSD
別の記事でも書いていますが、もはやHDDをお勧めする理由はほぼありません。SSDはHDD並みに安くなってきており、標準で256GB、音楽や動画を多く保存する場合は512GB以上が目安になります。その差額は、かなり幅がありますが、以下のような価格差が相場です。
- 256GB から 512GB に増やす → +8,000円 ~ +30,000円
Office
パソコンで、Microsoft Office ( Word と Excel を含んだアプリのセット ) を使っている人は多いでしょう。通常買うパソコンには、「Wordだけ入っていてExcelが入っていない」とか、逆に「Excelだけ入っていてWordが入っていない」ということはありません。通常は、WordとExcelがセットで入っているか、どちらも入っていないかになります。
同じ Microsoft Office のセットに、さらに PowerPoint が入ってくる場合もあります。(WordとExcel無しでPowerPointだけが入っている、ということはまずありません。)
最近は、Microsoft Office が入っていないパソコンも増えてきています。ネットを見る用にしか使わないとか、Microsoft Office 無しは、特に小さくて安いノートパソコンに多いです。
Microsoft Office が入ると、それぞれ、以下のような差額が必要になります。
- Word と Excel が入ると → +20,000円 ~ +26,000円
- さらに PowerPoint が入ると → +11,000円 ~ +15,000円
WordとExcelだけ入っているパソコンを買って、後からPowerPointを追加することもできますが、その場合、2, 3万は必要になります。将来的に PowerPoint も使うかもしれないという方(特に10代、20代の方)は、最初からついているのを選んでおいた方がお得でしょう。
メーカーごとの目安
主要各メーカーの最安値の目安を以下に提示します。(全て、メモリ4~8GB、SSD256GB、Office無しです。)
新製品リリース・在庫状況は日々変わりますので、参考程度にお考えください。
なお、安くても通常の使い方には合わないと思われる機種は除いています。PCSパソコンスクールにご相談いただく場合には、お客様のご要望を伺った上で、ここで除外していた機種も、提案候補に含める場合もあります。その場合、より安い値段でご希望に沿ったパソコンを買える場合もあります。
Dell(デル)
51,000円 ~
Dellは、アメリカを代表するパソコンメーカーです。1台1台、ネットで注文を受けてからアメリカ本国で組み立て、完成されたパソコンだけが日本に送られてきます。そのため、納期が1か月以上先になることもあります。(日本国内に、ある程度在庫が確保されている場合もあります。)
そこさえ問題なければ、最新技術を備えつつ、大変お得な価格設定のパソコンです。会社としても、世界シェアが高く、安心して買えるメーカーです。
Lenovo(レノボ)
54,000円 ~
Lenovoは、中国を代表する、世界トップシェアを誇るパソコンメーカーです。元々はアメリカを代表するコンピューターメーカーIBMのパソコン部門を買収して始まりました(2004年~)。現在はさらに、NECブランドや富士通ブランドのパソコンも、実質、Lenovo グループの製品になっています。
技術力はかなり高く、低価格帯から高価格帯まで、幅広いラインナップを揃えているのが魅力です。
Dynabook(ダイナブック)
59,000円 ~
Dynabook は、元々は 株式会社 東芝 のパソコンブランド名でしたが、2018年、株式会社東芝のPC子会社の過半数株式がシャープ株式会社に売却され、現在は、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業グループ傘下に入ったシャープ株式会社(2016年~)の子会社名、およびそのブランド名になっています。
価格の安さでは、さすがに世界シェアの高い Dell や Lenovo に及びませんが、日本国内勢としては、なかなか健闘しています。
* 通常、取引量が多いほど、部品1個当たりの仕入値が安くなるので、世界シェアが高いほど、製造原価を安くできます。
その他
上記3社の最安値は、固定的なものではなく、日々変動する可能性があります。性能も同程度のもので比較しましたが、それでも数千円程度の差が出ています。
さらにここから記載するメーカーの製品も、表向きの性能は、上記3社と同程度ですが、さらに数千円から数万円の価格差が出ます。
なので、きちんと比較しないと、メーカー名だけで信用して買っても、同程度のものに数万円も多くかけてしまうことになるので、用心してください。(今や、製造品質やサポートは、どのメーカーも似たり寄ったりです。)
hp(エイチピー)
61,000円 ~
アメリカに本社を置く、世界シェア No.2 のパソコンメーカーです。
Acer(エイサー)
63,000円 ~
台湾のパソコンメーカーです。
Asus(エイスース)
68,000円 ~
台湾のパソコンメーカーです。
富士通
70,000円 ~
2018年に 富士通株式会社 のPC子会社の、過半数株式がLenovoに売却され、ブランド名は「富士通」のままですが、現在の経営主体は Lenovo グループの子会社となっています。
NEC
73,000円 ~
2011年に NEC (日本電気株式会社) のPC子会社の、過半数株式がLenovoに売却され、ブランド名は「NEC」のままですが、現在の経営主体は Lenovo グループの子会社となっています。
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