教室の目

資格の意味

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考える女性

資格とは本来、「○○する資格はない」などと言うように、「何かをできる」、「何かをしても良い」という【免許】のような意味合いを持ちます。

しかしパソコン関係の資格では、法律的にそのような【免許】の意味合いを持つものは無く、試験機関による【認定】の意味合いしかありません。

しいて言えば、『自身のレベルを、「○○2級」、「○○エキスパート」などの【特定名称】で表明しても良い資格』を与えられている、ということでしょう。

ここでは、そんな資格を取得する意味、勉強する意味を確認し、それを踏まえての資格の選び方を紹介していきます。

パソコン関係の資格

パソコン関係の資格には、おおまかに、以下の2種類があります。

  • 特定製品についての資格
  • 製品を特定しない資格

それぞれ、守備範囲が異なります。

特定製品についての資格は、特定製品についてある程度深く掘り下げられています。

製品を特定しない資格は、守備範囲が相当広くなりますが、どうしても深くは掘り下げられず、中身が浅くなります。

それぞれの具体例を見ていきましょう。

特定製品についての資格

特定製品についての資格としては、たとえばオフィスアプリについての資格があります。

オフィスアプリの資格にも、いくつかの種類があります。

資格名特徴受験料効果
MOS米Microsoft 公式・実技のみ・W/E/P/A/O・バージョン別・2レベル8,580円~12,980円
日商PC検定商工会議所主催・知識+実技・W/E/P ・バージョン共通・4レベル4,200円~10,480円
サーティファイ認定試験機関主催・知識+実技・W/E/P/A・バージョン別・3レベル2,240円~8,100円
※ W=Word / E=Excel / P=PowerPoint / A=Access / O=Outlook

このほか、オフィスアプリ以外では、Adobe製品の資格や、サーバーやネットワーク機器の資格もあります。

製品を特定しない資格

製品を特定しない資格でも、最近は、「パソコン一般」という範囲の資格はなくなり、パソコン周辺のネットワークや法律、技術なども含めた、総合的な知識を要する情報系の資格へと様変わりしています。

情報系の資格にも、いくつかの種類があります。

資格名特徴受験料効果
ITパスポート国家資格・全12種ある情報処理技術者試験の1種5,700円~7,500円
P検ベネッセ主催・PはPCのPでもICT全般が出題範囲・6レベル0円~10,000円
情報検定(J検)一般財団法人主催・文科省後援・3レベル3,000円~4,500円

パソコン関係の資格枠からは外れますが、情報系では、もっと深く掘り下げた「基本情報技術者」などの国家資格もあります。

資格を取る目的

パソコン関係の資格を取る目的は、誰に評価してもらうかによって、大きく3つに分かれるでしょう。

  1. 初対面の相手に評価してもらう
  2. 面識のある相手に評価してもらう
  3. 自分自身への評価

1. 面識のない相手に評価してもらう

人材採用など、面識のない相手を評価するのは難しいものです。そういう状況では、きっと第三者の評価が助けになるでしょう。

例えば、ネットショッピングをする方なら、その心理を理解できるでしょう。

よく知らない商品を買おうかやめようか迷っている時、おそらく第三者の評価を多少なりとも参考にして、買うかやめるか判断しているのではないでしょうか。(第二者側のサクラに注意が必要ですが…)

まだ会ったことのない採用担当者も同じです。第三者の評価は、多少なりとも判断に影響します。

さらに、同じ第三者でも、関係者の推薦などによる主観的な評価より、一般に多数の受験者がいる(多数の不合格者も出している)公式の試験の方が、より客観的な評価を得られると言えるのではないでしょうか?

そのためには、レベルがよく認知され、受験者が多い試験を選ぶのがポイントです。(例えば、事務職だったらMOS、情報系だったらITパスポート。)

【余談】「資格なんて意味ない」と言うのは、ほぼ現場の人間

余談ですが、採用に関しては、往々にして現場と人事で評価基準が異なるものです。

現場からの評価は、現場のレベルによって変わるので、資格よりも別のことで気に入られる努力が必要です。

一方、人事の評価としては、資格や学歴・職歴が、とても重要なポイントです。人事部も、好みや勘で採用してばかりいたら、よほど実績を出している人事担当者でもない限り、自分自身の査定評価が下がります。そこで、どうしても客観的データが必要になるのです。

いくら現場が必要とする人間でも、現場の力が相当強くない限り、人事が不採用と言ったら、そこへは入れません。

人事は通常、現場よりも先に通らなければならない関門なので、基本的に資格はあった方が有利なのです。(もちろん資格がすべてではありませんが)

2. 面識のある相手に評価してもらう

面識のある相手なら、すでにあなたに対して、何らかの評価を持っているはずです。

すでにそれが良い評価であれば、資格取得はそれへの付け足し程度にしかならないかもしれません。

しかし、もし良くない評価をしていた場合、資格取得があなたを見直すきっかけになるかもしれません。

それには、その相手にとっても高難度と思える資格ほど、見返す効果が高いと言えるでしょう。

自分の評価をもっと上げたい、そしてその評価者がきちんと評価してくれるはずである(すでに評価基準を提示している)なら、自分と評価者のレベルに合った、少し高めの難易度の資格を取りましょう。

3. 自分自身への評価

これはもう、自分次第です。

今の実力試しでも、ちょっと背伸びでも、新しい一面を持ちたいでも、何でも結構です。

動機としては、1,2の動機よりもさらにポジティブで、大抵の場合、時間はかかっても成功するでしょう。

仮に失敗しても、また再チャレンジするのも、しやすいかもしれません。せっかく取る資格なので、賞味期限が長い資格を取得すると良いでしょう。今すぐ他人に評価されることを望んでいなくても、あとで他人からの評価アップにつながることも大いにあるからです。

自信がつけば、簡単な資格から、より高難度の資格へのステップアップもしたくなるでしょう。

そしてそれができること自体、多くの人から良い評価を受けることになるのです。

向上しようとしない人、ポジティブになれない人は、一部の組織を除き、多くの組織で望まれていないからです。(経済的観点でも、精神的観点でも)

【番外編】資格は取らなくても意味がある

資格を取ることは評価につながりますが、評価以外の目的で、資格勉強をする人もいます。

それは、勉強して、体系的な知識を得ることを目的とする人です。

資格試験用のテキストは、基礎から応用までくまなく網羅された、非常に優れた内容を持っていることが多いのです。

実は、この目的で資格勉強することが、一番のおすすめです。

ただし、全くの初心者向けに書かれているわけではないので、基礎の基礎は、別の教材やスクールを使って、先に習得しておいた方が良いでしょう。

資格試験用のテキストが優れている理由

資格試験は多くの場合、認定試験で、その分野である程度以上の知識や技能を持っていることを認定します。

認定する以上は、その分野で必要とされる範囲をくまなく網羅している必要があります。資格の名称に沿った分野内を網羅せず、試験範囲に大きな偏りがあれば、「名前に偽りあり」となってしまいます。

しかし実務においては、同じ分野でも、Aの職場で必要とされていることと、Bの職場で必要とされていることとは、必ずしも一致しません。

よって、くまなく網羅しなければならない資格試験の試験範囲は、個々の職場で必要とされていること以上の範囲をカバーせざるを得なくなり、かなり広くなります。

このため、資格試験のテキストは、かなり広い範囲を網羅的に、かつ体系的に学べるテキストになっているのです。

資格試験勉強で得られるレベル

そして通常、日々の業務に追われていると、その職場で必要とされている以上のことにはなかなか手が回りません。

それでも主催者側は、ある一定以上の合格者を出さなければ、資格試験の存在意義から問われかねません。このため資格試験では、必ずしも深い知識までは問われなくなるのです。

こうして、資格試験は広く浅く出題せざるを得なくなり、資格を持っているだけでは現場で即通用しないケースも多くなるのです。

だから資格勉強は、現場での即戦力になれる深い技能を学ぶものではなく、その分野のどこの現場にでも対応できる必要な「前提知識」をきっちりと学ぶものなのです。

つまり、ある程度体系的に学び練習問題に当たっていけば、高い受験料を払わなくても、難しい問題に時間がかかり不合格になっても、十分、必要な「前提知識」は、身につけられているのです。

ただし、一夜漬けに近いような形で、短期暗記型のテキストで学んでも、必要な「前提知識」を十分に身につけたことにはなりません。

組織での活用

資格勉強で得られるものは「前提知識」であるがゆえ、その先に、まだまだ深く進んでいくための鍛錬が必要です。

でも、十分な「前提知識」が無いまま現場に入り、表面的な作業だけ気合いでこなしていくよりも、ずっと応用を利かせられるはずです。

現場に染まりきった頭ではできないような業務改革の推進役になれたり、新人育成のノウハウもすでに持っていたりするのです。

資格を利用して勉強しましょう

以上のように、資格勉強は、様々な効果を持ちます。

合格すればもちろんですが、合格しなくても、受験すらしなくても、あなたの役に立つはずです。

さあ、資格を利用して新しい世界に足を踏み入れてみませんか?

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